2016年10月04日

十字軍による中世ヨーロッパの封建制の「解体」と王国の「創造」

十字軍とは主に、1096年から始まったヨーロッパのキリスト教諸国が宗教的な聖地であるエルサレムをイスラム教諸国から奪還する目的で行った遠征軍のことをいいます。 この戦争の正否については、視点や立場の違いに加え総論各論によって様々で、簡単に論ずることはできません。 しかし、歴史的な大きな転換をもたらす… 続きを見る

2016年10月01日

キュビスムにみる絵画描法の「解体」と「創造」

20世紀最大の画家として名高いパブロ・ピカソといえば、誰もがキュビスムという言葉を思い出すことでしょう。 キュビスムはそれまでの絵画とはまったく違う構成で描かれており、芸術界に衝撃を与えました。美術史においては実験的な意味合いも強く、現代美術に大きな影響を与えたといわれています。 それは描く対象を「… 続きを見る

2016年09月20日

タックス・ヘイブンである荘園の「解体」に着手し、院政を「創造」した白河上皇

「パナマ文書」が世界中で話題になっています。この書類は、パナマの法律事務所から流出したマル秘データです。 そこに記述されていたのは、世界の有名企業や富裕層の名前でした。日本人も例外ではありません。 自国での高い法人税や相続税を回避するため、税率の低いパナマでペーパー・カンパニーを設立し、安い税金をパ… 続きを見る

2016年09月10日

鎌倉幕府と建武の新政を「解体」し、室町幕府を「創造」した足利尊氏

出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%88%A9%E5%B0%8A%E6%B0%8F 人間は生まれる時代と地位を選べません。殿様の家に生まれていたらとか、大富豪の家に生まれていたらという願望は多くの人にあると思います。 けれども実際にそのような家… 続きを見る

2016年08月25日

田沼意次、実は名君!コメ中心の経済を「解体」し、産業育成型経済の「創造」を狙う

出典 http://rekikatsu.com/2015/02/16/post-601/ 田沼意次という名前で真っ先に連想するのは「賄賂政治家」です。けれども、彼が政治家として残した業績は意外と知られていません。 江戸時代の政治家は真面目な人が多かったのは事実ですが、おしなべて経済音痴ばかりでした。… 続きを見る

2016年08月22日

近代日本を支えた紡績業の「創造」は、国内産業保護政策の「解体」にあり

懐かしの名画「風と共に去りぬ」をご覧になったことがありますか? 戦前に制作されたアメリカの映画ですが、白黒ではなく「総天然色」の素晴らしい一大叙事詩です。このオープニングに綿畑で働く人々が登場します。南北戦争の直前ですからちょうど1850年代の姿ですね。 意外かもしれませんが、ここで生産される綿花は… 続きを見る

2016年08月04日

「解体」こそ「創造」である 遷宮(せんぐう)の意義と功績

ギリシャのパルテノン神殿や、エジプトのピラミッドを見ると羨ましく思うことがあります。 石造りの文化だと、紀元前の建物がそのまま保存され、色彩こそ褪せてはいるものの、往時の姿をそのまま楽しむことができます。特にこの地域は乾燥して地殻変動なども少ないですから、地形そのものもあまり変わっていないということ… 続きを見る

2016年07月29日

古墳ブームの「解体」と大規模寺院の「創造」

流行とは不思議な現象です。結婚式や葬式は、時代や地域においてそれぞれの方法がありますが、この儀式が消え去ることはありません。けれども流行は、それが終焉したあとにはあっけらかんとみんなが忘れてしまいます。 ちなみに私が小学生の頃、「スーパーカー・ブーム」というのがありました。フェラーリやランボルギーニ… 続きを見る

2016年07月16日

仏独伊の原点。フランク王国の「解体」と3強国の「創造」

フランス、ドイツ、そしてイタリア。ヨーロッパの中でも特に有名なこの3国は、かつてひとつの国家「フランク王国」でした。 フランク王国は西ヨーロッパを広く支配した国で、その国土は今でいうEUに匹敵します。西ローマ帝国を継いだとも言える強大なフランク王国は400年続いた後、あるきっかけが原因で「解体」し、… 続きを見る

2016年07月07日

インドの神話にみる「解体」と「創造」の輪廻

世界各国で語り継がれている神話はさまざまな神々や英雄が描かれ、エンターテイメントとしても面白い物語です。しかし、同時に世の真理を喩え話で教えてくれるのも神話の特徴。 例えば日本で当たり前に定着している輪廻転生といった概念は古代インドのバラモン教やヒンドゥー教に原点があります。そして寿命を迎えた世界の… 続きを見る