車買取業のAさん、激務の仕事を辞めて家族との時間を大切に


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今日も日本のどこかで解体が起こっているようですが、それは、建物だけでの話ではありません…

「今日の私の壊しました!」と題してエピソードを募集したところ、持ち物、人間関係、悪い癖など、たくさんの人が葛藤しながら何かを壊し、そして現状を変えようと努力していることが分かりました。

この解体エピソードをシェアすることは、きっと似たような悩みを持つ人の助けになります。
温かい話、ちょっと笑える話、元気が出る話、様々な皆さんの今日の壊したエピソードをご紹介していきます。

今日はAさんの、軌道にのっていた仕事をやめることによって家族で協力することの大切さを認識したというお話です。

 

転職か別居! 突きつけられた問題

私は車の買取の仕事をしていました。毎日朝から晩まで走り続けの仕事です。サービス残業は当たり前で、土曜日は暗黙の了解で休日出勤です。休日手当ても出ない状況でした。

ただ、仕事自体は楽しく、やりがいがあったので続けていました。あるとき子供の運動会に参加して欲しいと妻に言われました。今まで子供の行事には全く参加したことがありません。家事も育児も妻に任せっきりの状況でした。

そんな生活が続いたある日、妻から突然の別居宣言がありました。家族を蔑ろにしてきたツケが来たようです。戻ってくる条件としては、今の仕事を辞め、家族と過ごす時間を持てる仕事に転職をする事でした。

やりがいのある仕事でしたが、家族には変えられないので、転職をする事にしました。

 

仕事をやめることへの葛藤、そして脱力感

仕事を辞める際には、かなりの葛藤がありました。仕事を始めて3年目でようやく一人前として認められた頃でした。マネージャーにも昇格し、部下も出来て間もない時でしたので、かなり悩みました。妻には今が大切なところだからと説明しますが、聞き入れてくれません。

最終的には辞めるという決断をしましたが、辞めた後は抜け殻のような気分でした。辞めてからというもの、いきなりすることがなくなりました。数分に1回鳴っていた顧客からの電話もなく、かといって友人から連絡があるでもなく、ならない携帯を見ている日々が続きました。

就職先もなかなか決まらず張り合いのない生活が続いていると、こんな事ならいっその事今の妻と別れて、仕事を選んだ方が良かったのかなとも思いました。

 

家族の結束を高めるいいきっかけに

再就職が決まるまでは、妻がパートに出て家計を支えてくれました。その間私は、就職活動の傍ら主婦業をしていました。

実際に主婦業をしてみると、かなり大変です。掃除から洗濯などの家事をしているとすぐに時間が経ちました。料理をして少し経つと子供を迎えに行く時間です。妻のしている事の大変さを身にしみて実感しました。

それから1ヶ月程度で仕事が見つかり、晴れて家族の時間も取れる仕事の開始です。バリバリ働いていた私には、少々のんびりしていた会社でしたが、すぐに慣れました。めったに残業もないので、家でゆっくりする時間もあります。妻はそのままパートを続けていて、共働き生活だったので、私も協力して家事をしています。

現在では料理もかなり上達して、妻に褒められるくらいです。息子の行事にも欠かさず参加出来るようになったし、結果的に良かったと思います。今は家族3人仲良く暮らしていて、離婚危機があったのは笑い話になっています。