彼からもらった服を解体!エコバッグへのリメイクで思い出を持ち歩く


今日の私の「壊しました」

今日も日本のどこかで解体が起こっているようですが、それは、建物だけでの話ではありません…

「今日の私の壊しました!」と題してエピソードを募集したところ、持ち物、人間関係、悪い癖など、たくさんの人が葛藤しながら何かを壊し、そして現状を変えようと努力していることが分かりました。

この解体エピソードをシェアすることは、きっと似たような悩みを持つ人の助けになります。温かい話、ちょっと笑える話、元気が出る話、様々な皆さんの今日の壊したエピソードをご紹介していきます。

今日はKさんの、現在の旦那様と付き合っている当時にもらった服をエコバッグにリメイクして思い出をより大切にすることができたお話です。

 

彼にもらった服がタンスのこやしに

当時恋人同士だった今の主人が名古屋の出張先で買って来てくれた、鯉口シャツをリメイクしました。

十年前に買って来てくれた物で、白地に赤い金魚柄のシャツです。仕事柄、主人は鯉口シャツを着ていました。私に似合うと思ってお土産にくれたのですが、女性物が無かったとの事で、紳士用のSサイズでした。やはりブカブカでしたが、毎年近所のお祭りに着て行ったり、外での行事の度に着たりしていました。

一年に一回は着る事を心がけていましたが、私も四十路になりさすがにブカブカの金魚柄の服を着る勇気も無くなりました。衣替えの度に出してはしまう、を繰り返して数年間袖を通していませんでした。でも、思い入れのある服なので捨てる事も出来ずタンスのこやしになっていました。

 

服を分解。ハサミを入れながら後悔

服の形状を利用してバッグにしようと思いました。ミシンは無いので手縫いですが、私は裁縫が苦手なのですごく迷いました。失敗して捨てる事は絶対に出来ないので、裁断するときはプレッシャーでした。

ハサミを入れるのを見られたくなかったので、主人がいない時間に作り始めました。シャツを分解している最中ずっと後悔していました。主人との思い出の品を私はめちゃくちゃにしているのではないか、着なくてももらった服のまま、しまっていてもいいのではないか。失敗したら、どうしよう。完成しなかったら、どうしよう。

そんな思いがずっと頭の中でぐるぐるしていました。でも、思い描いたバッグにならなくても完成させなくちゃいけないという一心で手作業で縫い上げました。

 

エコバッグへのリメイクをやり遂げ、思い出を持ち歩ける幸せ

完成したバッグはもちろんいびつですが、エコバッグとして毎日活躍しています。

主人は当然すぐにあの時の服だと気づき、とても驚いていました。最初は少し残念そうでしたが、毎日買い物にそのバッグを持っていくので「裁縫苦手なのに、よく頑張ったね」と言ってくれました。そのバッグを持ってる時に知り合いに偶然会ったのですが、主人が「このバッグ俺があげた服なんだよ、すごいだろー」と自慢してくれました。

主人が喜んでくれてる事が嬉しかったです。数年間タンスにしまって着る事も無かった服ですが、バッグにした事によって二人の思い出の品を毎日持ち歩ける事になりました。ハサミを入れた時はすごく後悔して、リメイクは大変な作業でしたが、やり遂げて良かったと心から思っています。