Sさん:外国語に対する恐れをぶっ壊して、旅行がとても楽しくなった!
今日も日本のどこかで解体が起こっているようですが、それは、建物だけでの話ではありません…
「今日の私の壊しました!」と題してエピソードを募集したところ、持ち物、人間関係、悪い癖など、たくさんの人が葛藤しながら何かを壊し、そして現状を変えようと努力していることが分かりました。
この解体エピソードをシェアすることは、きっと似たような悩みを持つ人の助けになります。
温かい話、ちょっと笑える話、元気が出る話、様々な皆さんの今日の壊したエピソードをご紹介していきます。
今日はSさんの、英語に対する苦手意識を壊してから、他の言語を学ぶことへの積極性が生まれた、というお話をさせていただきます。
外国語への恐れをぶっ壊した!それは思い込みが原因だった!
私は外国語の習得を阻む最大のものは、言語に対する苦手意識だと思います。
私は以前、英語に対して抵抗感のようなものがありました。
私が高校生の頃、やる気満々、30代とまだ若い男性英語教師が赴任してきました。私たち生徒は英語に触れる機会も経験もないにもかかわらず、その教師は英語の発音にとても厳しかったのです。
生徒たちに英語の文章を朗読させる時間は、露骨に顔に軽蔑の表情を浮かべ、繰り返し、「そんな発音ではネイティヴ
には通用しないぞ」と怒るのです。
私たちは苦手意識がさらに根強くなっていき、英語に対する恐怖のようなものを植え付けられたのです。
そんな中、私たちの高校では夏休みにアメリカへ短期留学するプログラムがあり、私たち生徒はアメリカの一般家庭にホームステイをすることになりました。
新しい英語教師に度々英語の発音を注意され、語学力に対しての自信をすっかり失っていたのですが、なんとホームステイ先ではまったくストレスを感じることなく、その家庭に馴染むことができ、とても楽しい夏休みを過ごしたのでした。
クラスの他のみんなも短期留学を楽しんでいたようです。私はこの経験を通して、“私には英語はムリ、とっても下手”という思い込みを壊すことができました。
発音よりも大切なのは伝える意志!言語は学ぶ対象ではなく、コミュニケーションのツール
発音は日本人英語でもいいのです。大切なのは、”英語を話す”ということの本質をもう一度キチンと理解しなおすことだと思います。
短期留学したときは、私の発音はひどいものでした。ですが、そんなことは全く問題ではないということがわかったのです。
それまでの英語に対する苦手意識は正しい英語発音をしなくてはならないという強迫観念が原因だったのです。
発音に意識を回すよりも、伝えたいという一心で話すことが大切です。
そして留学先やホームステイ先で英語の発音が初めは自分が不得手であると断わり、理解してもらいました。
高校の男性英語教師のように発音のことで顔に嫌悪感を受かべる人はおらず、みんなとても親身になって聞いてくれるのです。
他の言語を話すということは、「自分の優秀さの証明」ではありません。
私たちとは違う母国語を持つ人たちとコミュニケーションをするときの大切なツールなのです。私は言語習得への誤った認識を根底から壊したとき、やっと語学習得の大切な本質を見つけることができました。
外国語への抵抗を壊したことで、他の外国語へも積極的な気持ちに
それからというもの、海外旅行に行くときは現地の言葉を少しでも覚えるようにしています。
その国を訪れる際に、少しでもその国の言葉を話せるというのは、現地の国の方たちに対する、最大の敬意の表れであると感じるからです。
国の血流のようでもある言語を学ぶことで、ただ観光するよりも、自分の中でのその国に対する興味、理解、感動も格段に深くなります。
また、現地でタクシーのドライバーさん、マーケットのおじさん、ご飯屋さんのおばさんと、少しでも挨拶を交わしたり
感謝の気持ちを伝えられることは、観光客として通りがかっただけの旅行よりも、よりその国を訪れた気持ちにもなります。
みなさんも、苦手意識ってたくさんありますよね。一度それらを書き出して、見直してみてはいかがですか?
実は案外勝手に思い込んでいるものだったりします。
そしてそれらの思い込みを壊したときの世界の変わりようを体験してみてください。