ホンダが夢の機能を搭載したバイクを発表。倒れずに自立するバイク


出展 http://www.honda.co.jp/news/2017/c170106.html

本田技研工業(ホンダ)が、人が乗っていても乗っていなくても倒れずに自立する二輪車「ホンダ・ライディング・アシスト」を発表しました。

私も大型二輪免許を持っているのですが、自動車学校に通っているときには何度か転倒を経験しました。特に初心者にとっては低速走行時のふらつきや転倒は、最大の課題とも言えます。そして一度転倒してしまうと、背の低い女性の私にとっては重たいバイクを起こすのはなかなかの至難の業…。何度も「このバイク、倒れなければいいのに…」と思ったものです。

オートバイは倒れるもの。バランスを崩してしまえばすぐに倒れてしまうから、倒れないようにするのが操作の基本…。だったはずが、なんと倒れないバイク?!そんな夢のようなバイクが本当にあるのでしょうか?

この「ホンダ・ライディング・アシスト」は「オートバイは自立はできない」という今までの常識を覆し、自立を可能にしました。それはまさに画期的な創造としか言いようがありません。

 

バランス制御技術を応用

出展 http://www.honda.co.jp/ASIMO/

ホンダといえば技術力が高いということでも知られていますよね。その技術力の高さの象徴として、テレビのCMなどでもたびたび登場する二足歩行ロボット「ASIMO」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

今回のこの倒れないバイク「ホンダ・ライディング・アシスト」では、「ASIMO」に代表されるホンダ独自のヒューマノイドロボット研究で培ったバランス制御技術を二輪車に応用することで、ライダーが乗っていても、誰も乗っていなくても、倒れずに自立するという夢のような機能を搭載するということが実現しました。

ライダー自身がバランスを崩しても、バイク自体がバランスを保ち、低速走行時や停止時などの転倒を防止してくれます。
駐輪時や車庫から出してくるときなどの取り回しの際にいつも悪戦苦闘の、私のような初心者ライダーには願ってもない機能です。

さらに、公開されている動画を見るとびっくりします!スタンドもなしに自立している様子を見ることができるほか、バイク自体がまるで人間と同じように、細かなハンドル操作をしながら自立状態をキープしているではありませんか!また無人でバイク自体が低速走行している様子もみることができます!

これを見るとバイクというよりも「バイク型ロボット?」と思ってしまいます。これは私たちの常識をはるかに超えていると言わざるを得ません。

通常走行中の操縦性には問題はないの?

自立するとか倒れない、と聞くと、通常の走行中はどうなの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。たしかにカーブ走行中など、車体を倒そうとしたら起き上がってきてしまっては困りますよね。
もちろん、そんなことは全く気にする必要はありません。

この「倒れない」機能については低速走行時や停車時にのみ発揮される設計となっているようで、通常の走行時にはこれまでのバイクと同等の操縦性を実現しているとのことです。そういったことからも、非常に高性能でありながらも実用的なバイクということが言えるかもしれませんね。

まとめ

今回ご紹介をしました、倒れず自立する二輪車「ホンダ・ライディング・アシスト」は「二輪車はスタンドもなしに自立など不可能」という一般常識・固定概念を完全に打ち壊してくれる非常に画期的なものです。

ホンダのオフィシャルサイトによるとこのバイクは「ツーリングやバイクのある日常をより楽しいものにする提案です」とのこと。

そこで気になるのが「お値段は?」「発売予定は?」ということなんですが、残念ながらこのバイクは実験用に作られたものとのことで、今のところは商品化の予定は全くの未定とのことです。

しかし、いつの日かこのバイクが発売されるその時には、間違いなく世界中の注目が日本の技術力の高さに集まることでしょう。