「1200人乗せたバスが、頭上を通過する!?まるで近未来のような新型特殊バス」
出典 http://withnews.jp/article/f0160602002qq000000000000000W02310701qq000013470A
北京の国際見本市『high-tech expo』で、中国が新型のバスプロジェクトを発表しました。
このプロジェクトは、道路を走る車の列に混じってバスも走行するという、これまでの常識を解体。走行している車の上をバスが走行するという新しいシステムを創造しました。
ビジュアル面において非常にインパクトがあるため、ネット上では話題に上がることも少なくないようです。確かに、まるで車を飲み込むかのように走行する様は大きな口を開けて泳ぐクジラのようにも映り、人目を引くことにも納得ができます。
しかしこの新型バス、その他多くの解体の例に漏れず、多くの否定的な意見も存在しているのが現状です。もちろん賛成の意見もあるために賛否両論なわけですが、だからこそ物議をかもしだしていることに間違いはありません。
そこで今回はこのバスプロジェクトに注目し、解体と創造の重要性について執筆していこうと思います。
頭上を通過するという意味
これまでのバスと比較し、目立つ相違点は以下の二点です。
- 搭乗者数
- 走行レーン
一つ目の搭乗者数ですが、これは二つ目の走行レーンの相違が起因していると考えることができるでしょう。走行レーンを変えたことによって、新しくスペースが生まれたからです。
つまり、最も注目するべきは、走行レーンの変更ということができます。分類的には、電車の走行システムとバスの間の子とでもいいましょうか。レールを敷き、その上を走行するという特徴は電車に該当しますが、車両道路を走行し、駅以外の地点にて乗り降りが可能と言う従来のバスの利点も上手いこと継承されています。
あと気になるのが価格ですが、地下鉄や市バス並みの価格帯で利用できるとすればとても便利なものになるのではないでしょうか。
これまでのバスと違い、一般道路の順番に入り込んでいないので、思わぬ渋滞に巻き込まれて時間を大幅にロスすると言う事態もなさそうですし、一般車の交通の流れを邪魔することもなさそうに見えます。もしこれが実装可能になり、世間へと普及すれば交通渋滞の緩和、及び更なる交通機関の充実へと繋がっていきそうですね。考えてみれば、あくまで渋滞しているのは二次元的に見た道路のみなわけですから、三次元的に見たうえでの空いたスペースに着目すると言うのはとても理にかなっているのではないでしょうか。
と、ここまではポジティブな意見をメインに持ってきて話を進めましたが、当然ネガティブな意見も多く上がっています。
中でも一番多い意見は、『交通事故が怖い』という意見でした。記事冒頭のURLから実装イメージビデオを見ていただければわかるのですが、このバスは車両のレーンとレーンの間に僅かに存在するスペースに足をつけて走行しています。ですので、走る車にとってはただでさえ狭いスペースに更に異物が入り込んできたという状況になるわけですね。また、これだけ規格が大きいわけですから、当然事故が発生した場合はその事故の規模も大きくなります。
このバスだけで1200人搭載できるわけですから、少なくとも1200人規模の大規模事故となってしまうことが予想されるでしょう。その他の一般車、事後の交通規制なども考えると被害損額はとんでもないことになってしまいそうです。
これだけの大きなリスクを隣に日々走行しなくてはならないと考えると、確かにとても恐ろしい気がしてきます。反対意見が出るのも無理がないのかもしれませんね。
これまでもリスクを乗り越えてきた解体
しかし、時代を解体して新時代を作り上げてきた背景には、常にリスクが隣り合わせでした。
代表的な例ですと、ライト兄弟の飛行機でしょうか。当時空を飛ぶなどとても考えられない時代でしたから、今回の新型バス以上の非難が飛んだはずです。クリアしなくてはならないリスク、タスクも尋常ではない量だったと思われます。
しかし、現在はそれらをすべてクリアし、現代人にとってなくてはならない存在へと昇華しました。リスクが大きければ大きいほど、そのリターンも大きなものがあるのです。
大切なのは、そのリスクと正面からはっきりと向き合うこと。もしここで見ないふりをしてしまったら、後々大変なことになってしまいます。
これは今回のバスに限ったことではなく、全ての解体に共通のことなのですが、前代未聞の新しいことを始めると言う場合には、100%以上の120%のトラブルサーチ、トラブルシューティングが必要となってきます。
これまでに世界やその他の企業で前例がある場合はともかく、人類史的に見て新しいことをやるということは、言葉以上に困難が付きまとうものなのです。
人々の非難の声以上に、本当にそれが世間に利益をもたらすのか、問題を抱えていないかを神経質なほどに徹底することが重要と言うことができるでしょう。それをクリアすれば、自然と非難の声は薄れて行き、最終的にはそれは賛美の声へと変化していきます。
人の目、非難などを気にする必要は一切ないのです。むしろ、それを貴重な意見だととらえて、全て取り込むくらいの意思がないと新時代の創造は難しいでしょう。解体を行うには、それを実行するあなたの強い意志と大きな心がカギとなってくるのです。
終りに
今回、北京にて発表された新型バスをテーマに解体と創造について執筆してきましたが、いかがでしたか。確かに新型バスの走行の様子は馴染みがなく、恐怖を覚えてしまう方がいらっしゃるのも仕方のないことだと思います。人間は知らないものを恐れる生き物ですから、当然だと言えます。
しかし、解体によってその未知を既知へと変えてしまえば、その瞬間からあなたは歴史に名を連ねる偉人となります。
今回の場合ですとテーマがテーマですからスケールの大きい話になってしまいましたが、一般的な企業様や団体様の場合でもこれは同様だと言えます。
これまでの考えを解体する時には多くの非難が殺到するかもしれませんが、新体制の創造に成功すれば、一躍あなたはヒーローです。現状を維持し続けるのか、新しい時代に挑むのか、今一度自分の胸へと問いかけなおしてみてください。