Mさん:自作の庭を壊して感じた子どもの成長


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今日の私の「壊しました」

今日も日本のどこかで解体が起こっているようですが、それは、建物だけでの話ではありません…

「今日の私の壊しました!」と題してエピソードを募集したところ、持ち物、人間関係、悪い癖など、たくさんの人が葛藤しながら何かを壊し、そして現状を変えようと努力していることが分かりました。

この解体エピソードをシェアすることは、きっと似たような悩みを持つ人の助けになります。
温かい話、ちょっと笑える話、元気が出る話、様々な皆さんの今日の壊したエピソードをご紹介していきます。

今日はMさんの、自作の庭を壊したことにより、子どもの成長を感じたというエピソードです。

 

家を買って庭づくり

家を買った時、庭は自分で作ろうと思い更地のままにしてもらいました。子供がのびのび遊べる空間をじっくり成長に合わせ作りたかったためです。その時、子供は3才女の子、0歳男の子でした。

・まずは子供がゴロゴロできるように芝を張りました。
・それから植木を4本買い植え、2本の周りはブロック(4段重ね)で丸く囲いました。
・アプローチは白い丸石を敷き詰め40cm間隔で枕木を置きました。
・塀は圧迫感がないよう、枕木を20cm間隔で建てました。
・その横に枕木塀に合うウッド調の立水栓を作りました。

小さな畑も作り、ついに理想の庭が完成しました。それから3人目の子(女の子)も生まれ、子供3人のびのび遊べる空間となりました。多少は変化をつけましたが、ほぼ変わらずそれから18年が経っていったのです・・・

 

子どもが巣立ち庭を解体

子供たちも自立し大学に行き、庭で遊ぶこともなくなりました。もうこの庭も必要ないかなと、思い切って壊すことを決意したのです!

まずは一番手のかかった芝から撤去することに。さすがに長年生えていたせいか、根が土を巻き込み10cmの厚みで取れました。4トンダンプにいっぱいになりました。これだけに3日かかりました。

そして枕木の塀を撤去しようと下部を掘っていると、数本は朽ちてよく立っていたなという状態でした。植木も最初は40cmと小さかったのが、今は日陰を作ってくれる大木になりました。木は自分では抜けないので業者に抜いてもらいました。

すべてを撤去し更地になった庭をながめ、達成感を感じつつ、子供達と過ごした日々を懐かしく思い少し淋しくなりました。

 

新しい庭を作りながら感じた息子の成長

庭を更地に戻し、少し淋しさを感じつつも、これからは自分の為の庭作りができるという楽しみがでてきました。

18年前に家を買い、子供達が楽しく過ごせる庭を作るため設計図を描き、ホームセンター等で材料を探し回る!これが楽しかった!その気持ちを思い出いながら取り掛かったのですが、少し体力が落ちたせいで昔のように土の入った30キロの袋を持ったり、スコップでの作業はかなりキツく感じました。少し作業しては休憩...なかなか作業がはかどらないと思っていたある日、次男が手伝いにきてくれました。

初めて庭を作った時はまだ0歳だったのに、今は親父よりもいい動きをする姿を見て喜を感じつつ、まだまだ負けまいと必死で張り会ってしまう自分に笑えてきました。そして次男の協力により予定より早く庭が完成したのでした。