英語学習のコツは「価値観の解体」と「必要性の創造」


初めまして、28歳から英語を勉強し出して、32歳でデンマークの世界No1のWeb解析ツール企業(Mouseflow社)と通訳を介さずに取引出来るようになった私の英語勉強法をご紹介致します。

英語に対する、価値観の解体

日本に生まれて、日本の教育を受けると、多くの人が最低6年は英語の学習をします。ところが話せない。英語が話せる人が格好良く見えたり、帰国子女という響きに憧れる。こんな経験は皆様ないでしょうか?英語を話すコツはズバリ「価値観の解体」と「必要性の創造」です。以下にご紹介していきます。

頭がいいから英語が話せるわけではなく、アメリカに生まれて育てば誰でも英語が話せるという事実

「英語が話せると賢く見える」のは実は日本人特有の感覚だと言えます。ヨーロッパの学生など2言語以上話せることが普通です。言語体系が似ている言葉同士で覚えやすいということもありますが、英語は頭がいいから話せるものではありません。アメリカに生まれて、育てば赤ん坊でも話せるものなのです。私は留学中よく、study English like a baby と言われました。赤ん坊の様に学ぶべし。ということです。赤ん坊にも出来るのです。あなたはきっと英語を話すことが出来るようになります。

英語が下手でも堂々と喋るインド人

インドに訪問した時に、不思議に思ったことがありました。インド人は、堂々と英語を話すのです。流暢に話せる人が堂々と話しているのはわかりますが、(今にして思えば)下手な人も同様に堂々と喋るのです。タクシーの運転手とちょっとした行き違いが合った際に、半ば冗談で「Do you want me to apologize to you?」と聞いたら平気な顔をして「Yes」と言われたことには思わず面食らいました。何が言いたいかと申しますと、重要なのは「堂々としていること」なのです。堂々と英語を話していると、相手はこちらの話を聞いてくれます。こちらの言ったことを相手に聞き返されても尻込みしてはいけません。大事なのは堂々としていることです。「この人はネイティブなのに、どうして私の英語も聞き取れないんだ」と憤るくらいのメンタリティでも構いません。

英語が話せることはファッションではなく、実用的であることを認識する

格好いい英語が正しいのではありません。伝わる英語が正しいのです。かっこよさを是とすることは最早ファッションであり、日本人にとって英語がファッション的に機能しているこは今に始まったことではありませんが、伝われば良いのです。発音の良し悪しなどまずは考えなくてOKです。

イングリッシュはグロービッシュ である

英語は世界共通のコミュニケーションで使われる機会が多いので、最早グロービッシュが主流だと言われています。グロービッシュとは、イングリッシュとグローバルをもじった造語で、英語ネイティブ圏でない人たちが話す英語のことを指します。ヨーロッパのビジネスシーンでは「彼の英語はイングランド訛がきつくて聞き取りにくい」なんて平気で言ったりします。英語の母国であるイギリスの英語が最早訛扱いされている状況です。発音が悪くたって、伝わるグロービッシュこそが世界の標準なのです。

英語が必要な環境を創造する

価値観を解体することは、英語学習の第一歩ですが、次に必要なのは英語を学習する必要性に身を置くことです。

取り敢えず短期で留学する

私の場合、オンライン上で申し込める海外の大学のショートコースに申込むことをしました。申し込むとあとは、流れ作業的に授業料の振込や、寮の予約、飛行機の手配をせざるを得なくなります。また現地に付いた後は日本語が全く通じないので何とか伝えようとします。人間追い詰められると、脳の奥底にある英単語にアクセス出来たりして、「こんな英語よく覚えてたな」という経験を数多くするようになります。拙い英語であることは全く気になりません。伝わることが大事なのです。

文法は後から付いてくる

不思議なことに、何とか必死で伝えようと、もがき続けていると、段々と文法がわかってきます。人間にとって、しっくり来る話し方や文法があるようです。文法の勉強は後でまずは、喋りまくることがとても大事です。

取り敢えず海外企業にコンタクトを取ってみる

私も件のMouseflow社には、取り敢えずメールを送って「日本で扱うことに興味がある」と意思を伝えたところ、相手も乗ってきて、後は飛行機のチケットを取りさえすれば、面談日までにひたすら英語を勉強する羽目になります。この「羽目」=必要性がとても良い薬で、英語力を短期間で飛躍的に伸ばしてくれるのです。筆者は、メールを送った後面談まで1ヶ月しかなかったので、ビジネス英会話のコースに20回行きました。(それまでの英語レベルは日常会話そこそこくらいでした)

耳だけは慣れるしかないから・・・

海外ドラマで耳を慣らすのはオススメです。日本語字幕でもいいので、聞き続けると耳が慣れてきます。この耳だけは、短期間で伸ばすことが難しいので、日常的に英語を聞く機会を増やしましょう。筆者の場合は、サスペンスものを聞きすぎて、「Catch a killew(犯人を捕まえる)」「suspect(容疑者)」そんな英単語ばかり覚えてしまいましたが・・・それでも、効果はお墨付きです。皆さんも是非試してみてください。