古い自分を解体して新しい人生を創造する魔法の言葉「イエスマン “YES”は人生のパスワード」

2016年05月07日

yesman

あなたは人生のなかで「YES」と「NO」のどちらを言った回数が多いでしょうか。

そんなこと気にしたこともない方も多いかもしれませんが、もし「NO」といった回数が多いと言う人に是非とも見てほしい映画があります。

今回紹介するのは、もし全てのことに対して「YES」と答えると一体どうなってしまうのか。

それを実践したペイトン・リード監督による「イエスマン “YES”は人生のパスワード」です。

「YES」と答えつづけることで人生が変わる

主人公のカール・アレンは、その日まで「NO」と答えることが多い、さえない日々を送ってきました。妻には離婚され、職場ではうまくいかず、さらには友人までも失いかけていました。

そんなカール・アレンを心配した友人が、自己啓発セミナーに連れていきます。そこで彼は全てのことに対して「YES」と答えるよう約束させられたのです。

カール・アレンは「YES」を繰りかえすようになってから、人生がポジティブな方向に進んでいきました。

もちろん常にうまくいくわけではありません。時には思いがけない出来事に巻きこまれてしまいます。

それは傍からみると抱腹絶倒のハプニングなのですが。

例えば、ホームレスの頼みに「YES」を繰りかえしてしまったばかりに、要求が次第にエスカレートし、ついに有り金すべてをむしり取られることも。また常に「YES」と言いつづける様子がテロリストっぽいとFBIに逮捕されてしまうこともありました。

それでも彼は約束を守りつづけて「YES」と答えつづけるのです。

すべてに対して「YES」と答えることは、今までの自分と衝突する要素が破壊され、「YES」と答えたことを成しとげるための自分を創造することになります。いわば、解体と創造のサイクルを早回しするようなもの。

カール・アレンはその好循環を繰りかえすことで、人生にときめきを取り戻していくことができたのです。

そしてカール・アレンはそのポジティブさから彼女ができるようになります。

しかし彼が「イエスマン」の正体が自己啓発セミナーに通っていたことが彼女にばれてしまいます。「YES」だけでは恋愛見解を成就させるのは難しかったようで、彼女との関係をこじらせてしまう展開になっていきます。

その経験を通じて彼は学びました。

あくまで「YES」というのは自分に噓をつかずにポジティブでいるための心構えであり、ときには「NO」とハッキリ言うことも必要であることに。そして彼は離婚した妻からの誘いを断り、彼女の誤解を解いて復縁し幸せを手にするのです。

ひょんなことから始めた「YES」と答える習慣が、彼を幸せにしたことはまちがいないでしょう。

私たちは小さいころならばまだしも大人になってからは古い価値観で凝り固まってしまいます。

人生がうまくいかなくなったときは、古い価値観を破壊し、新しい価値観を取り入れる必要があります。

この映画における「YES」というパスワードはそのために必要な解体道具だったのでしょう。

しかし、この映画の魅力はなんといっても主人公が引き起こすハプ二ングの数々。そのどれもがハラハラしながらもつい笑ってしまうものです。

その上でポジティブな生き方を学べることもできます。笑えて学べる、「イエスマン “YES”は人生のパスワード」は心に残るコメディ映画です。さらにこの映画は実体験をもとにして作られているというのが驚きです。