解体した土地を有効活用!駐車場にするといいこととは?


img_after_parking_area00建物を解体したあと、新しく建築する予定がない場合、土地活用を考える人は多いでしょう。更地では固定資産税が高くなってしまいますから、空いた土地を少しでも有効に使って収入を得たいものです。

太陽光発電や貸倉庫、土地の賃貸など方法は色々ありますが、駐車場経営もその1つ。うまくいけば、比較的リスクが少なく定期的な収入が得られます。

建物を解体して駐車場を経営する際に、少しでも利益を上げる方法をご紹介します

 

駐車場経営のメリットとデメリット

まず、土地活用のなかでも駐車場を選ぶ理由は何でしょうか。メリットとデメリットについて把握しておきましょう。

メリットは、比較的リスクが小さいことが挙げられます。特別な建築物や機材が少ないので初期費用も維持費も低く済みます。低投資な分、失敗しても損失が少ないので、気軽に取り組むことができます。

月極駐車場なら契約数に従って定期的に安定した収入が見込めますし、コインパーキングなら環境と経営次第で高めの利益が得られるでしょう。

デメリットは、他の土地活用に比べるとリスクが少ない分収益そのものが低めになる点です。
また駐車場はお客様があってはじめて利益が得られますから、看板を立てたり宣伝したり、一定の営業努力は必要になってきます。土地の形状や面積によって一度に駐車できる台数の上限がありますので、狭い土地の場合は赤字になる可能性もあるでしょう。

このように、駐車場経営は高収入にはなりませんが、リスクが少なく定期的な収入が見込める点がオススメな土地活用といえます

 

駐車場を施工するなら解体工事とセットで行おう

駐車場を経営するなら、建築物の解体と駐車場の施工は一緒に依頼しましょう。そのほうが総工事費用がさらに少なく済みます。

解体工事に使っていた重機などをそのまま駐車場施工に利用できますので、経費を削減できるのです。
ただし、駐車場を砕石敷きか、コンクリートか、アスファルトにするかで業者選びが異なりますので、注意しましょう

アスファルトは水はけが良いので利用者にとって快適な駐車場になります。しかし、特別な機械や技術が必要ですから対応できる業者が限られます。

コンクリートは施工が簡単なので対応できる業者が多く、駐車場面積が少ない場合はアスファルトよりも費用が安く済みます。逆に敷地面積が広い場合は、アスファルトのほうが割安です。

砕石敷きはもっとも費用が少なくアスファルトの2分の1から3分の1程度で済みますし、対応できる業者も多いでしょう。しかし砂利を敷き詰めただけになりますから、定期的に整地したりする手間がかかります個人利用ならともかく、有料駐車場として使うにはあまりオススメできません。

駐車場の違いによって、施工費用と業者の選び方が変わってきます。
まずは解体業者に相談してみましょう。解体専門の業者であっても、駐車場施工について的確な助言をしてくれたり、施工業者をあわせて紹介してくれるはずです。

 

駐車場は月極とコインパーキングとどっちがお得?

有料の駐車場といえば、月極かコインパーキングになりますが、どちらがお得でしょうか。
これは駐車場の立地条件に左右されます。

周囲に住宅が多く、特にアパートやマンションがある場合は、月極駐車場のほうがお得といえます
近隣住民が継続的に利用する可能性が高く、定期的に安定した収入が見込めるので計画も立てやすいでしょう。コインパーキングに比べて必要な設備投資や維持費用が少なくて済むという利点もあります。

ただし、周辺住民が所有する自動車の台数に対して、すでに充分な駐車場が近くにある場合には契約が少なくなることが考えられます。

料金の設定や広告宣伝に力を入れるなど、通常より多くの営業努力が必要になるので、事前に近隣の駐車場事情の調査をしておくことがコツです。

駅周辺や商店街、ショッピングモールや観光スポットなど大型施設が近くにある場合はコインパーキングがオススメです。人の流れが多ければ多いほど、高い収益が見込めます。ただし設備投資や維持費用は月極駐車場の比ではありません。

パーキング用の機材を設置し、アスファルト舗装が基本ですので、駐車場の施工費用は高くつきます。また、それら機材の定期メンテナンスや維持費用も必要です。

トラブルがあったときに備えて警備会社との契約もしておいたほうが良いでしょう。利用客を増やすためにも看板設置や広告を出すなど、宣伝も必須です。

また周辺にある施設の性質によって月別、曜日別で利用者が増減します。たとえば海水浴場の近くなら、夏場の利用客は多いですが冬場はほとんど使われません。月極駐車場に比べるとより経営手腕が必要ですし、維持費が高いため一定数の自動車を停められる面積がないと赤字になってしまいます。土地が狭いならバイク専用の駐車場にするなど一度に駐車できる台数を増やす工夫が必要です。

1つの手段として、解体工事をする前にコインパーキングを運営している会社に相談してみるのもいいでしょう。土地を貸し出して、経営はパーキング運営会社にお任せするのです。土地の貸賃料金だけになるので収益は少なくなりますが、面倒な経営や設備維持の必要なく定期的な収入が見込めます。

 

駐車場経営は工夫次第で安定した収益が望める土地活用法

以上のように、駐車場経営は立地条件と面積によって左右されますが、一度軌道にのれば安定した収入が期待できます。

初期投資や維持費も比較的少なくてすむ、リスクが低い土地活用法です。解体する前に土地の周辺を調べて、駐車場としての需要があるかどうかを確認しましょう。

もしお客様の獲得が見込めるのなら、解体業者に相談してみてください。駐車場の施工もあわせて引き受けてくれる業者も多いですし、解体専門の業者でも相談にのってくれるはずです。

後は経営努力次第です。失敗を恐れず、お客の獲得に向けて宣伝してみてくださいね。