解体費用は安く上がった方ホントにいい?安い業者に頼んでよくある失敗


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解体工事の際のトラブルには、契約内容のトラブルや悪徳業者とのトラブル、隣人との騒音や粉じんのトラブルなど様々なものがあります。その中でよく聞かれるもの一つに、安い業者を頼んでトラブルになったというものがあります。

「見積もりが安かったので頼んだけど失敗だった」ということにならないように、まずはどんな事例があるかを知っておき、その予防策や対策法を考えましょう。

 

トラブルの事例

事例1

数社から見積もりを取ったところ、「他社よりも安くする」と言われ、実際に50万近くも安かったので頼んだところ、工事開始後にいろいろと理由をつけて高額な追加料金を請求された。

事例2

安い業者に頼んだところ、近隣へのあいさつや気配りなどが全くなく、また手抜き工事で騒音や粉じんもひどく近隣トラブルの原因となってしまった。

安いからにはそれなりの理由があるということですよね。ここからは、実際に解体工事にかかる費用や、業者選びで失敗しないコツなどについてご紹介します。

 

解体工事にかかる費用とは

できる限り費用は抑えて安くあげたいという気持ちは誰にでもあるかとは思いますが、絶対に削ることのできない、最低限必要な費用まで削った安い解体工事には必ず理由があります。あとでトラブルにならないためにも、解体工事にはどんな費用が必要なのかを知っておく必要があります。

人件費

実際に解体工事を行ってもらう職人さんの人件費です。工事日数や工事内容、職人さんの数によって変わってきますが、絶対に削れない費用です。

最近では人件費を抑えるために労働コストの安い外国人を使うところも増えています。それ自体は悪いことではないのですが、現場に日本語を話せる人が一人もいないなどの場合はちょっと注意が必要です。近隣への説明や意思疎通がうまくいかなくトラブルに発展する場合もあります。

養生費

解体工事中にはどうしても騒音や粉じんが発生してしまいます。近隣の方へ配慮し、それらを最小限に抑えるためにも養生は絶対不可欠です。養生シートには労働安全法の規定がありませんので、メッシュや薄手のシートを用いる業者も多いのですが、できれば厚手の防音シートを使用している業者を選びたいものです。また、隙間からの粉じんの飛散防止のためにも、隙間なくぴったりと養生シートを張ってくれる丁寧な業者を選びたいですね。

解体工事現場を見たときにブルーシートで全体を覆っている場合、安全面でも近隣への配慮の面でも、かなり不安のある解体業者といえるでしょう。

処分費

解体工事では必ず出る廃材。建物によって廃材の種類は違ってくるものの、多くが木材やコンクリートだと考えられます。
これらの廃材を処分場で処分するには、当然処分費がかかってきます。

廃材の中にはリサイクル業者に買い取ってもらえるものもあるのですが、どんな材質の廃材が出るのかもわからないうちから「うちではすべてリサイクル業者に出すので処分費が安くなります」などと言っている業者はちょっと注意が必要です。悪徳業者の中には、不法投棄をして処分費を浮かせようと考えている場合もあります。

その他にも、使用する重機の費用や運搬費用などもあります。まずはしっかりと見積もりを作成してもらい、何がどのくらいかかるのか、見積書の内容を確認することも必要です。

 

まとめ

一生のうちに一度あるかどうか…という家屋の解体工事です。初めてのことでわからないこともたくさんある中、数多くの解体業者の中から、悪徳業者か良心的な業者かを見分けるのは難しいかもしれません。判断基準がわからずについ安い業者を選んでしまうこともあるかもしれません。

しかし、必要最低限の費用を大きく下回る解体費用を提示された場合は考えなおしたほうがいいでしょう。不法投棄などが発覚した場合や、その他様々なトラブルが発生した場合、解体工事を依頼した依頼主の責任も問われる場合もあります。そうならないためにも良心的で安心できる解体業者を選びたいですね。