彼にもらった財布が壊れた時、気づいた彼の温かさ


 

今日の私の「壊しました」

今日も日本のどこかで解体が起こっているようですが、それは、建物だけでの話ではありません…

「今日の私の壊しました!」と題してエピソードを募集したところ、持ち物、人間関係、悪い癖など、たくさんの人が葛藤しながら何かを壊し、そして現状を変えようと努力していることが分かりました。

この解体エピソードをシェアすることは、きっと似たような悩みを持つ人の助けになります。温かい話、ちょっと笑える話、元気が出る話、様々な皆さんの今日の壊したエピソードをご紹介していきます。

今日はRさんの、彼からもらった財布が壊れた時に、彼が温かく素敵な人であったことに気付いたお話です。

 

4年前の誕生日にもらった財布のファスナー金具が…

4年前の私の誕生日に、彼からプレゼントしてもらった財布を、壊してしまいました。有名な海外ブランドのものですが、ファスナー部分の金具がぽっきり折れてしまいました。コンビニで急いで会計をしようとし、無理矢理金具を引っ張ったことが原因かもしれません。

当時は学生で、生活に困っているほど貧乏だった彼に、無理を言って買ってもらいました。プレゼントしてもらった当時はキラキラして見えた財布ですが、彼と過ごす日々の中で、生活の中にある当たり前のものに変わりつつありました。

壊してしまったときだけではなく、急いでいるときやイライラしたときは、雑に扱ってしまうことが多かったです。年季が入っているだけではなく、私の使い方や気持ちも問題でした。

 

財布を雑に扱う自分が嫌になり、後ろめたさでいっぱい

少し前までは財布の買い替えを検討していたくせに、いざ壊れてしまうと、しばらくの間、心にぽっかりと穴があいたようになり、放心状態でした。

彼とは3年前から同棲をしており、何でも言える関係ではありました。むしろ、彼の言動にイライラし、強く言ってしまうようなことも多々ありました。それでも言いづらいと感じるほど、ショックを受けました。

また、日頃の私の彼への態度と、財布の扱いの雑さが自分の中でもリンクし、後ろめたい気持ちでいっぱいになりました。財布のことだけならばまだしも、彼のことと自分の言動を思い返すと、開き直れませんでした。自己嫌悪が募り、こんなに家に帰るのが嫌だと感じた日は、今までにありませんでした。

 

彼の優しさと温かさに感激!より一層彼への愛が深まる

後ろめたい気持ちで、財布を壊してしまったことを彼に報告すると、「しょうがないよ。長い間使ってくれたね。ありがとう。」と言われました。一緒に生活するともちろん嫌なこともありますが、彼はどんなときでも温かい人だということを改めて感じ、子供のように泣いてしまいました。彼はびっくりしたのか、おろおろしていましたが…。

壊してしまった財布は、彼は私が選んだ素敵な人であるということとを教えてくれました。また、この先何があっても一緒にいたいという気持ちが強くなりました。

この件を境に、彼に対してイライラすることやきつい言葉をかけることが減りました。彼が困ったときや悩んでいるときに、温かい言葉をかけられる自分でありたいと思いました。