東京での生活に別れを告げ、新しい生活へ前向きに


今日の私の「壊しました」

今日も日本のどこかで解体が起こっているようですが、それは、建物だけでの話ではありません…

「今日の私の壊しました!」と題してエピソードを募集したところ、持ち物、人間関係、悪い癖など、たくさんの人が葛藤しながら何かを壊し、そして現状を変えようと努力していることが分かりました。

この解体エピソードをシェアすることは、きっと似たような悩みを持つ人の助けになります。温かい話、ちょっと笑える話、元気が出る話、様々な皆さんの今日の壊したエピソードをご紹介していきます。

今日はMさんの、失業で故郷へ帰らねばならず、東京での生活を引き払うことで新しい就職に向けて気持ちを切り替えたお話です。

 

会社の倒産で失業!でも東京を離れる決心がつかない

大学生の時から8年ほどずっと同じ町に住んでいて、東京が第2の故郷なんていう気持ちになってしまうくらい馴染んでいました。しかし、数か月前に会社が倒産して無職になってしまったので、親からは実家に戻ってこいと再三言われました。

東京は便利でちょっと出かければ何かしら楽しいことがあるし、こっちに住んでる友達も多いし、と出来ればこれからもずっと東京に住んでいたいと思っていました。でも、この年ですぐに良い条件の仕事に就けませんでした。

ずっと東京に住み続けるにはお金もない。田舎暮らしはいやだけど仕方がない、背に腹は代えられない、と思い、ついに引っ越し業者に見積もりを取ってもらい、引っ越しをすることを決めました。

 

東京にいる理由が見つからないのに、東京へ執着する

ぐじぐじしている私をなんとか説得しようと、電話越しに親がいろいろなことを言ってきました。そのときの私には全く理解することができず、めちゃくちゃに駄々をこねていました。

田舎には何もない、友達はいるけど結婚してる子も多いしなかなか会えない、とにかくつまらない。東京には彼氏もいるし、便利だし、何も不自由しない、お金のこと以外は。

心の底では「もう何を言ってもどうにもならない、親が言ってるようにするのが一番正しいし、自分のためになる選択だ」と頭ではわかっている…。

でも、慣れ親しんだ東京での暮らしを手放したくない、という気持ちがごちゃ混ぜになって、とんでもない執着心が沸き起こっていました。最終的にはわかりましたというしかないとわかっていても、何か逃げ道がないかと探すのに必死でした。

 

田舎へ戻る決心をしたら、新しい生活に前向きに

田舎に帰る、と決めたときは自分のやるべきことがすんなり固まったように思えました。

東京にいたい、という気持ちはまだありますし、またいつかは東京に出てきたい、という願望もあります。でも、このグダグダした気持ちのまま、何か新しいことに取り組める気はしませんでした。しかもいつもどうしよう、どうしたらいいんだろう、と思って暮らしていたように思います。

田舎に帰ればとりあえず生活費は困らないし(多少家にいれることになっても東京の家賃ほどではない)、ご飯も母親が作ってくれるし、自分のことにもっともっと打ち込めるようになるだろうという前向きな気持ちになりました。

次の就職に向けて必要なことを勉強したいとか、お金をできるだけ多く貯めて、自分の好きなように生きれるようになろう、という強い気持ちが生まれました。