些細なクレームが大きなトラブルの元!解体工事でよくある近隣住民のクレーム


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解体工事にかかわるトラブルのうち、最も多いトラブルが近隣住民とのトラブルだと言われています。解体工事中には騒音も出ますし、ほこりや粉じんも出ます。また工事関係者の車両の通行や駐車でのトラブルもあります。特に住宅地での解体工事の場合には近隣住民からのクレームはある意味避けられないものとも言えます。

些細なクレームがトラブルへと発展していかないために、今回はよくある近隣からのクレームとその対応についてご紹介します。

 

よくあるクレーム事例

・ほこりが付くので洗濯物を外に干すことができない。
・騒音で食欲不振や不眠になった。
・受験勉強中の子供がいるから大きな音を出さないでほしい。
・粉じんで駐車してあった車が汚れた・傷がついた。
・振動で家にひびが入った。
・解体中の破片が飛んできて家の壁に傷がついた。
・解体業者の車が路上駐車をしていて邪魔だ。
・解体作業員がタバコをポイ捨てするなどマナーが悪く、注意をしたら威嚇された。

 

クレームに対する対処方法

解体工事中のほこりや粉じんのクレームについて

解体工事では大量の粉じんが出ます。粉じんの飛散を抑えるために、解体業者は通常は散水やシートでの養生などを行います。丁寧な養生と丁寧な散水によって粉じんは大幅に抑えることができます。

それでも、どうしても目に見えない粉じんの飛散によって近隣の方の車に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。そんな時には車専用の養生シートで車をカバーするという方法があります。

事前に解体業者との打ち合わせの中で、どのような対応をしてくれるのかを確認しておくとよいでしょう。

 

騒音や振動に対するクレームについて

解体工事では騒音もつきものですよね。しかしその騒音も業者選びによって大きく変わってくるって知っていましたか?

解体工事中は足場が組んである周りにぐるりと養生シートが張られています。この養生シートにはさまざまな種類があり、メッシュのシートや薄手のシート、そして分厚い防音シートがあります。防音シートは生地が厚く音が抜けにくい性質を持っています。さらに厚手なので通常のシート違い、廃材が突き抜けて表に出たり、破片が飛散して近隣の家を傷つけるのも防いでくれます。

これも解体業者を選ぶ際に、防音シートを使用しているかを確認するだけで、近隣からのクレームのリスクを減らすことができます。

そして、万が一、クレームがあった場合にはすぐに対応することです。良心的な解体業者さんでしたらすぐに要望を聞きに回ってくれます。工事中のクレームに対してきちんと対応してもらえるかどうかも、解体業者を選ぶ際に確認しておきたい項目ですね。

 

解体作業員のマナーが悪いというクレームに対して

「こんなことで実際にクレームになるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらそういったクレームもあるんです。解体工事費用の金額が他と比べて極端に安い場合などは、ちょっと注意をした方がいいかもしれません。中には全員が外国人労働者で、日本語を話せる人が一人もいなくて、近隣からのクレームを伝えに行っても全く通じない…なんていう場合もあるそうです。

これも解体業者の選び方で避けられたことかもしれませんね。

 

解体工事でクレームにならないために

クレームが発生する理由として一番に挙げられるのが、あいさつを行わなかったなど、近隣への気配り・配慮不足からくるものです。もしも、何の挨拶もなく、突然隣の家の解体工事が始まったらどう思いますか?不安は不信感となり、それがすべて施主や解体工事業者へと向かい、やがてクレームやトラブルへと発展してしまっても不思議はありませんよね。

信頼できる解体業者なら、工事を始める前に挨拶回りを必ず行います。経験豊富であるからこそ、配慮と気配り、事前の挨拶がいかに大切なのかをよくわかっているのです。そういったことが近隣の方々との円滑な関係を保つのにつながります。そして、希望や要望があればすぐに対応をし、トラブルを未然に防ぎます。

 

まとめ

解体工事を行う際には、近隣の方にはある程度のご理解をいただく必要があります。近隣トラブルの中には、事前にきちんと挨拶に行っておけば防げたもの、きちんとした対応さえとっていれば防げたのもがたくさん存在しています。

大切なのは、近隣の方々の立場に立って考えることなのです。トラブルが起きてしまってからでは遅すぎます。トラブル回避のためにも、良心的で経験豊富な解体業者を選びたいですね。

そして、できる限り時間を作って解体業者と一緒に挨拶に行くことをお勧めします。トラブルを未然に防いで気持ちよく解体工事を終えましょう。